日本の小説

ビブリア古書堂の事件手帖

「ビブリア古書堂の事件手帖 Ⅲ」~扉子と虚ろな夢~
        三上 延(著) KADOKAWA

栞子さんの娘の扉子さん。
その扉子さんのシリーズになる3作目です。

今回は、父ではあるものの実生活を共にしたことのない父の遺した蔵書に絡むお話です。

扉子が解決する事件は、
・「ゴジラ」の映画パンフレット
・樋口一葉「通俗書簡文」
・夢野久作「ドグラ・マグラ」
に関するもの。

この他に、
・山田風太郎「人間臨終図鑑」Ⅰ~Ⅲ 


● 樋口佳穂の栞子への依頼内容は、
「元夫(杉尾康明)の蔵書1000冊を、その実父が売り払おうとしているのを止めて欲しい」
 というもの。
 康明の父は、杉尾正臣。「虚貝堂」店主。

藤沢の古書即売会に、
ビブリア、杉尾、他2店が出店することになった。
その即売会で杉尾は、孫の恭一郎(佳穂の息子)をアルバイトとして働かせることに。

1,怪獣島の決戦 ゴジラの息子
  ビニール袋に入った映画のパンフレット。男女による詐欺が発生する。

2, 樋口一葉「通俗書簡文」
  一葉の本の中に「5000円札」が挟まれている。価値のある札が5枚存在する。
  かつて、佳穂が大学で研究していた題材が、「一葉」であった。
 
3, 夢野久作「ドグラ・マグラ」
  「ドグラ・マグラ」は、康明が智恵子(栞子の母)から買った本だった。
  「ドグラ・マグラ」の初版本と復刻版。
  佳穂と恭一郎、康明の過去の出来事、正臣の思い。
  そこに、ある人物が絡んでくる。


掟上今日子

「掟上今日子の忍法帖」 
      西尾維新(著) 講談社

探偵、掟上今日子は、25歳。
現在、ニューヨークで探偵稼業に邁進中。

みなさん、すでにご承知と思いますが、
掟上今日子さんは、白髪 and ファッショナブルな若い女性。
一日で記憶がリセットされてしまいますので、
受けた事件調査は、一日で解決完了となります。

1、「手裏剣」
  セントラルパークで事件発生。
  胸に手裏剣(毒付き)を刺されての殺人。
  「セントラルパークに不審な日本人女性がいる」
  ということで、ニューヨーク市警の警官が今日子さんの元に。
  アメリカにいても、今日子さんは今日子さん。
  市警の方々も今日子さんに振り回されることになります。

2、「兵糧丸」
  ブロードウェイのダンサーが栄養失調で死んだ。
  遺体から溶けかけた「兵糧丸」がみつかった。
  「兵糧丸」とは、何なのか。
  今日子さんのアドバイスで、亡くなった人の金銭状態が調べられる。
  
  ━━「ヤクスケ・カクシダテが日本から来た」という情報あり━━

3、「不忘術」
  ナイアガラの滝の橋の上で女性が死亡。
  その場にいた今日子さんが疑われる。
  死んだ女性は、カナダ側から来たようで、
  左腕に多数の傷があった。(女性は左利き)
  カクシダテは特別な刑務所に入れられているらしい。
  カクシダテが来た理由とは。
  死んだ女性の素性は。


現在、マンハッタン島で連続殺人事件発生中。
そこに、KARUTAが残されているという。
━━事件解決についての料金は、” 応相談 ” にて 今日子━━

●今日子さんは、「手裏剣」事件の次に、「KUSARIGAMA」事件も解決しています。


書楼弔堂 

「書楼弔堂 待宵」
    京極夏彦(著) 集英社













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